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8月3日「やさしい日本語の日」に寄せて

2026年8月3日


一般社団法人やさしい日本語普及連絡会

代表理事 吉開 章(よしかい あきら)


(PDFはこちらから)


冒頭に、令和8年熊本地震に際し心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。当社団の前身である「やさしい日本語ツーリズム研究会」が提案した企画を福岡県柳川市が実施したのは、10年前の平成28年熊本地震の年でした。振り返ると昨年令和7年はやさしい日本語の研究のきっかけとなった阪神淡路大震災から30年の節目でもありました。


能登半島地震など数々の災害を経てやさしい日本語での情報発信や報道は定番となり、市民社会にも理解が広がってきました。減災のための「やさしい日本語」という歴史を切り拓いた佐藤和之弘前大学名誉教授および研究グループ、そして現在まで普及・実践を続けてきた関係者の皆さまに改めて敬意を表します。


柳川市は福岡県の南部に位置し、熊本県にも近いことから、2016年熊本地震直後は風評被害でインバウンド客が減少しました。しかしそれでも台湾から大勢のお客様が柳川を訪れてくれました。台湾からの観光客の多くは日本観光のリピーターであり、かんたんな日本語なら会話ができる人も少なくありません。そのようなお客様には英語ではなく、やさしい日本語でおもてなしをしようという企画が、柳川市の実践した「やさしい日本語ツーリズム」でした。台湾の日本語学習者との関係を深めるだけでなく、柳川高校の留学生と地元市民が桂かい枝師匠の「やさしい日本語落語」で一緒に笑ったり、福岡市内の日本語学校に通うベトナムやネパールの留学生に柳川観光をしてもらったりと、明るく楽しい文脈でやさしい日本語を活用した初の事例となりました。この柳川市での取り組み以来、当社団は明るいイメージを大切にしてやさしい日本語の普及に取り組んでいます。


昨年当社団は8月3日を「やさしい日本語の日」として記念日登録し、今年8月3日、「笑って祝おう!やさしい日本語の日」をテーマに、大阪HEPホールで記念イベントを開催します。100名を超える全国やさしい日本語関係者の懇親会の後、桂かい枝師匠を招いて落語会と柳川の思い出を語り、みなさんと一緒に、やさしい日本語のある明るい未来について想いを馳せたいと思います。


 
 
 

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